吉田進のデコクロ日記




2012年1月

ここ2,3ヵ月、毎日ネットでジムニーを探す。
気がついたのは中古のジムニーがとても高いこと。
10年落ちのJB23などは50万、60万円当たり前。
程よい改造が加えられたものなど100万円もある。
新車は160万、新車コンプリートになると200万円。
安楽にどこにでも行ける車ならJB23。

しかしSJ30から入門した私はどうしてもあの角型が好きだ。
今回は角型のJA11にしよう。
しかしJA11でも綺麗な物は50万円ぐらいして中には100万円というものまである。
1月中旬、ようやく東大阪に車検込で15万円という掘り出し物があるのを発見。
オレンジと白のツートンカラー。
不思議な色の取り合わせでいい。
全くのノーマルだから、好きな改良を加えて、自分だけのジムニーを作れるのもいい。



2012年1月下旬

東大阪のジョイントという会社まで出かけて契約。
車体値段は9万6千円。これで車検が約2年付いているのでうれしい。
エアコンは故障中。

高速道路を自走して帰る予定なのでETCを別途取り付けてもらう。ネットで探した5000円ぐらいのものを取りつけてもらう約束をする。
3年ぶりのジムニーだぜ!



2012年2月

ジョイントで車を受け取り、自走して東京を目指す。
目指すものの、一気に東京まではしんどいので京都に泊まる。

次の日の朝、いよいよ東名高速で西に向かう。
事前に入れた情報では「古い660ccターボエンジンは高速道路で頑張りすぎるとエンジンが壊れる」とのこと。1時間走ったら10分休めと。
忠実にそれを守りながら走る。アクセルとぐっと踏んでいると何とか100kmまでスピードは乗るが「エンジンがどんな程度かわからないときは80kmで走るに限る。」との忠告もあったので、一番左の車線を抜かれながら走る。

夕方かなり疲れたが、とりあえず無事に車を東府中まで持って帰ることが出来た。



2012年2月下旬

フロントに付いたスズキのマーク。何ときらきらする物でデコレーションされている。ジョイントの社長の奥さんが「この方が可愛いから」ということで付けてくれたことが分る。
うん、確かに。
こういうのをデコルというらしい。
可愛いけれど、たくましいクロカン車にもしたい。
ということで、モディファイの基本方針が決定。
デコられたクロカン車、デコクロをめざそう。

第一歩は足回り。
4X4キタガワの足回りにすることにした。
本当は愛知県のラストリーフ仕様にしようと考えていたのだが、残念ながら廃業してしまっていた。
クロカンには大きなタイヤがいい。とはいえ大きすぎると横転やパワー不足に繋がる。
そこでスタート時点で3,5インチアップにしてもらった。板バネが程よくなじむと大体3インチアップに落ち着くはず。タイヤは7.00-16サイズのクリ―ピークローラーというかなりぎざぎざの激しいもの。ようやくクロカンの雰囲気が出てきた。

でも何か物足りない。



2012年3月

思い切ってフロントバンパーを取り外した。
そして黄色いけん引フックを二つ取り付ける。
ちょっとクロカン度が増した感じ。
すぐにこすってしまうと言われるリやナンバープレートも移動する。
これでいよいよ本格的悪路に突っ込んでいける準備完了。



2012年4月15日

この車としては初めての本格的クロカン。

富士山のふもとにある富士ヶ嶺オフロードコースに関東在住のブルートメンバー3人が集結。(詳しくは2012年春走行会を見てください。)
いろいろ走り回って思ったのは、小石の浮く急斜面を登るときに意外とトルクが伝わらないこと。タイヤが空転するとリヤアクスルが暴れる感じがする。
脚の伸び縮み具合はかなりいい。
トルクが伝わらない感覚を克服するには何か微調節が必要なのか?
デフロックかLSDを考えるか?

そんな感じで、ガンガン走ると課題が見つかる。

リヤバンパーもぶつけそうなので、取り外すことも考えよう。
それと、一番気になったのはエンジンのパワーというかトルク不足。
これを何とかしないと、ゆるゆると急斜面を上がるのがきつい。
下りは全然問題ないけど。




2012年7月

リヤのトルクをもっと有効に地面に伝えるための改造に着手。
手を付けたのは二つ。

1,リヤのアクスルにKITAGAWAのトルクショック取りつけ。
これでリヤアクスルが暴れることが少なくなるはず。

2,デフロック。
溶接するとか、いろんな方法があるが、圧縮空気の力でオンオフが出来る方法を選択。一番壊れないのは溶接だが、街乗りでは後ろのタイアを引きずる感じになるので一寸辛い。しかもタイアの減りも大きい。LSDが一番良いのは分かっているが調整が難しいのと、値段が高いのがネック。ということでモーターファームのファームロッカーという方法を選択。岡崎のACRというお店でやってもらった。普通の林道では使うようなところに遭遇しないので、未だ効果は未確認。

岡崎まで行った理由は、ジムニー評論家で雑誌でも有名な那須さんに、簡単でしかも効果の高いトルクアップ処方をしてもらうため。ガソリンはハイオク仕様となったが、確かに運転しやすくなった。ターボが利く前の低速で、もたもたする感じはだいぶ軽減された。

触り出すときりがないジムニー。しかしここいらで一休み。次に触るのは来年でしょう。疲れるシートの取り替えと、壊れたままのエアコン・コンプレッサー取り替え。夏の長距離移動はエアコン無しでは辛すぎる!!

戻る